アメリカの車検制度

アメリカには、日本のように2年ごとに車をチェックしなければならないというような制度はありません。個人の責任で車の点検が必要だと思った時に修理工場などで見てもらうという考え方がとられています。
ただし、アメリカには州によってスモッグチェック検査という制度があり、2年ごとに車の排気ガス系統を検査しなければなりません。特に修理の必要が無ければ20~40ドルぐらいの費用がかかります。このほかスモッグチェックの証明書代が8ドル25セントかかります。
アメリカには車検制度はありませんが、毎年車両登録の更新をしなければなりません。更新料は基本登録料、車両免許料、郡・地方料金で構成されています。基本登録料は一律30ドルです。車両免許料は車の購入価格に対して定められた率を乗じて計算されます。郡・地方料金は8ドルです。自動車損害賠償責任保険料は25歳以下だと高いとか、運転歴が長く事故歴が無いと安いとか、車種によっても保険料は違いますが、年間300~600ドルぐらいといったところです。
日本では2年に一回の車検で12万円かかるところ、アメリカでは、年間6万円かかるといったところでしょうか。

中国の車検制度

中国の車検制度については、コネや料金の上乗せで検査の合格を無条件で約束するといった腐敗があるようです。また、車検制度自体についても、「検査の頻度が多すぎる」、「混み合って時間がかかる」といった不満の声があります。中国の道路交通安全法では、マイカーなどの場合で、車両登録から6年以内は2年ごとに1回、6年以上で年に1回、15年以上で6カ月に1回、20年以上で3カ月に1回の頻度で車検を義務付けています。
また、車検をする場所は、政府によって指定されており、実質的には大きな独占性が存在するようです。競争が欠如する中で、消費者へのサービス意識は極めて薄く、こうした背景が、前記の腐敗を助長しているという見方も存在します。
とはいうものの、車検にかかる金額は、3000円程度のようです。だた、自賠責保険は車検と同時期ではないので、別途時期が来たら、払う必要があります。

タイの車検制度

タイには、日本のような2、3年ごとで車検という制度はありません。新車を購入してから、7年後にあります。タイで走行している多くが日本車です。新車から7年間は毎年税金と保険金を支払うだけで許可証が送られてきます。8年目からは、毎年1回税金と保険金を支払うときに自動車整備工場で簡単な検査を受けて検査証明証を受け取ると、1年間車を使用できる許可証が受け取ることができ、自動車を使用し続けることができます。 費用も、21000円ぐらいで済むようです。また、車が古くなっていくと税金は安くなります。なんと10年目以降になると50%も安くなるということです。ただ、タイの物価は年々上がっているので、点検費用が1年で1500円近く違うということもあるようです。